REITは安定期か?(先週のトレード日誌)
(ガンジス川からの祭典の景色)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
トレード日誌については少し遅れてしまったが先週分のトレード記録と、久しぶりにREITマーケットについて語りたいと思う。
REITは安定期か?
(参考)REIT直近1年チャート
※SBI証券より
ここ1、2ヶ月REIT相場がおとなしい。
2020年3月に1度50%近くまで値を下げる大暴落を経験した後、翻って2020年11月から2021年7月まで半年間以上上昇を続けた。
コロナに影響される相場になってから1年半以上が経過するがその間、ボラティリティの高い投資口価格動向になっていた中で、ここ1,2ヶ月の投資口価格の上値が重い感じは物足りない気もするであろう。
ここ最近のREIT相場を見て感じることは以下の2点である。
- 2,200ptが中期的にみては天井であろう。
- REITはやはり株式と債券との相関性が極めて高い。
まず、REITは直近2,200ptの高値をつけたが、そこが今後も高値の目処になってくる可能性が高いことである。
その水準では物流や住宅REITでは利回りが2%台のものがゴロゴロと多くなり割安感は無くなる。
加えて今後米国でテーパリングが開始され、数年以内に米国金利が2%を超える可能性が高い中で、相対的にREITの利回りが2%台になるのはマーケットは受け入れ難いであろう。
次にREITはやはり株式と債券との相関性が非常に高いということを2021年に再認識させられた。
2021年上半期のREITのパフォーマンスは相当高く、キャピタルゲインを得られた人も多いであろう。その大きな理由の1つに株式の不振があったであろう。特に、日本株は2021年4~6月に政局やコロナ感染拡大から先行きが不透明なことから、代わってJ-REITが買われるという動きも見られた。
逆に、ここ最近では不調だった日本株が元気を取り戻し、逆にREITが見向きされなくなっている。
私自身、8月に日本株が不振だった時にREITを株式に振り返るポートフォリオマネジメントを大胆に行なったこともあり、同様な戦略をとった人も多いと思われる。
改めて、REITの投資口価格は株式あるいは債券の動向に大きく左右されるんだなと実感した。
以上を踏まえて、2021年の残り3ヶ月がREIT指数はチャート的に見ても、1,900~2,150ptで推移すると私は考えている。
アメリカのテーパーが急速に進めば、それが意識されれば下値は1,800ptまでだと思っている。
今後のREIT相場は暴落もせず、かといって大幅な上昇も考えにくいため、キャピタルゲインは期待できないと思う。
コロナも終息に向かっていく(?)と思われるため、それにつれて、投資口価格のボラティリティーも落ち着き、REIT本来の「低ボラティリティーで安定的な配当を出す」安全な金融商品としての地位を確立させていって欲しい。
先週のトレード
先週の資産推移とトレード記録は以下の通りである。
資産総額
59,707,349円 (-102,376円) -0.001%
(参考)tanuki資産総額
〈トレード銘柄〉
(in) SFPホールディングス 200株 1,428円、北洋銀行 300株 258円 、Alibaba 1000株 1.54$
(out)ベルトラ200株、718円 -2,000円
(監視継続銘柄)ドトール、丸井HD、Alibaba、
(トレード根拠)
・火曜日、全世界株安の傾向で地合いが悪い中で内需株は影響しないだろうと判断し、チャートも良かったSFPにin。
・全体的に下がってきている中で、9月の権利確定に向け、地銀株の北洋銀行に少量in。
・金曜日に全体のマーケットの地合いが良い中で、高騰したベルトラを同値付近で売却。
タヌキ所感
今週は祝日が2日あり、3日だけの取引になった。
広州恒大やFOMCの影響か、先週末から大きく値を下げた全世界のマーケットを受け、火曜日は2%以上もの下落。水曜日も続落し、私のポートフォリオも影響を受けた。
木曜日には広州恒大が一回目の返済を完了し、マーケットは安堵感を取り戻し2日間の下げ分を金曜日で取り戻した。
My portfolioは5週連続増加にはならなかったものの、ほぼヨコヨコで終えた。
来週は9月の配当権利落の週であるため注意しながら、経済再開期待からアフターコロナ銘柄の活躍に期待したい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。