REIT市況について(今週のトレード日誌1/17~21)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
NYダウ・日経平均が急落しており、マーケットには嵐が吹き荒れている状態である。REITもその最たる例であるため、今週のトレード日誌にはREIT市況について語りたい。
REIT市況について
昨年末まで順調に推移していたJ-REITが今年に入って下落を続け、今週は最大約15%近く下げた。
最大の下落要因は次の通りである。
•金利上昇による不動産価格下落リスク+融資環境悪化
これまでのREIT相場の上昇を支えてきたのは間違いなく世界的な低金利環境であるので、これからさらに米国金利が上がる中でそれが逆風になることは間違いない。
しかし、これからREITには以下のような追い風もある。
•コロナ後の賃料回復+インフレ懸念
言わずもがなREITの配当の原資は物件から得られる賃料であり、コロナからの回復で賃料上昇が期待できる。さらに、世界的なインフレ懸念があるため不動産は真っ先にインフレヘッジとして使われるため、REITはその恩恵を受ける。(インフレは金融引き締めによって阻害されるのであるが...)
昨年まで、多くのREITが賃料減少を物件売買によって配当減少を埋め合わせてきた経緯がある。賃料上昇期待により、配当は今後維持されるであろう。
しかしながら、最もREITとの利回りが比較される米国債の利回りが今後上昇していくため、そのスプレッド差が縮小されることからREITは今年1年株価が上がりにくいのではないかというのが私の意見である。
以上のこともあり、REITが見えている環境が今年で一変する可能があるため、REITにとっては非常に重要な1年になると考えている。
今週のトレード日誌
今週のトレードは以下の通りである。
(資産推移)54,533,295円 (-517,894円)
〈トレード銘柄〉
(in)タスキ 2,000株 979円 、ベルトラ 1,000株 422円、 シード2,000株 532円
(out) ドトール日レス 2,000株 1,532円(+10,500円) 、JAL 1,000株 2,217円(-314,000円)
〈トレード根拠〉
・マザーズが下げすぎていたと判断し、今後成長を期待しているタスキとシードを仕込んだ。
〈監視継続銘柄〉
ドトール、TOW、Alibaba、丸井HD、4°C、ラオックス、イオン、北の達人、ワイズテーブルコーポレーション、三菱HC、タスキ、フランスベッド、ラウンドワン、クレリス、リミックス、三越、ベルトラ、日本郵政、モーニングスター、サンマルク、白洋舎、gumi、東京個別、理研ビタミン、ツカダGH
タヌキ所感
米金利上昇を根拠に世界のマーケット全体が下げている。その中で、日経平均以上にMy portfolio は下げなかった。それは、底打ち傾向にあったアフターコロナ中心のポートフォリオであったためである。
今後も、これから金融引き締めに入る中で、これまであぶれていたマネーの恩恵を受けていた銘柄群が厳しい局面に入るであろう。その中でも、成長をコロナ後にも実現できる会社を選別できるかの目利き力が非常に重要になってくる。
日経平均は出遅れていることもあり、来週以降は3Q決算が本格化されるため、そこがターニングポイントになる可能性が高い。嵐の中でも前を向いて投資を続けたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。