グローバルワン不動産投資法人徹底分析‼️
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回はグローバルワン不動産投資法人(以下、GOR)・銘柄コード8958の分析を行う!!
GORについて
グローバルワン投資法人(GOR)の基本情報
(スポンサー)明治安田生命・三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・近鉄
(資産運用会社)グローバルアライアンスリアルティ株式会社
(投資アセット)オフィス
(資産総額)1912億
※2021/3時点
GORの大きな特徴は以下の2つであろう。
・スポンサー4社による共同運営。
・都心オフィス11物件の少数精鋭物件
特に、GORは「近・新・大」をテーマとした都心の駅近・新築・大規模物件を取得している。
東京都心部のポートフォリオマップを見てみても好立地に位置していることが分かる。
2021/3期決算
GORの2021/3期決算内容については以下の通りである。
営業収益:5,688百万円(-0.8%)
当期純利益:15,560百万円(-0.3%)
分配金:2,445円(+0.4%)
※ ()内前期比
新型コロナ拡大によるオフィス不調の煽りを受けたが、テナントへの粘り強い賃料交渉により、僅かであるが増配を実現することができた。
オフィスREITが相次いで減配する中、これは評価するべきことである。
さすが、この点は「近・新・大」を掲げ、ピカピカの物件を保有するGORならではの強さである。
しかし、決算資料で気になった点は「豊洲プライムスクエア」の運用状況である。
現在、豊洲プライムスクエアは大型テナントの退去などもあり81.5%と苦戦し、さらに2021年10月には稼働率が71.6%まで低下する予測も出ており、早急の埋め戻しが迫られている。
GORは11物件の少数精鋭投資であると述べたが、このように1物件でも低稼働率の状態になると分配金に相当な影響が出るためネックとなる。
総括
最後に投資口価格の確認をしていく。
(参考)GOR投資口価格チャート
※Yahooファイナンスより 5月27日時点
コロナショックで一時6万円台まで下落したが、今年に入ってからのREITへの資金流入の影響を受け、12万円台まで回復した。
今後の投資口価格維持のためには次のようなことがポイントになってくる。
・オフィス市況の再回復
オフィス市況が戻るまで賃料上昇は難しくため、今後も厳しい状況が続く中で、「近・新・大」の物件力が試される時であると思う。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。