積水ハウスリート分析(3309)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回は積水ハウスリート投資法人(以下、SHR)・銘柄コード3309の分析を行う!!
積水ハウスリートについて
(スポンサー)積水ハウス株式会社
(資産運用会社)積水ハウス・アセットマネジメント株式会社
(投資アセット)オフィス・住宅・ホテル
(資産総額)5,358億円
※2021/4時点
SHRの大きな特徴は以下の2つであろう。
・ポートフォリオの約90%がオフィスと住居で占める。
・2018年に積水ハウスレジデンシャル投資法人と合併し、資産総額を一気に倍増。
2021/4期決算
SHRの直近2021/4期決算内容については以下の通りである。
営業収益:15,055百万円(+1.5%)
当期純利益:7,103百万円(+1.6%)
分配金:1,675円(-0.6%)
※ ()内前期10月期比
営業利益と当期純利益が微増で、分配金は前期比から微減する形となった。
その理由は以下の通り。
・オフィスと住宅の収益減少の落ち込みを食い止めることができた。
・ザリッツカールトン京都の変動賃料の減少
今期についても、ポートフォリオの90%を占めるオフィスと住宅の収益減少を予想しており、
それらの減配要因について物件の譲渡益と内部留保の取り崩しで補うと表明している。
総括
最後にチャートの確認をする。
(参考)SHR5年チャート
※Yahooファイナンスより 6月28日時点
分配金利回り:3.56%
直近株価は9万円まで回復しており、コロナ前につけた10万円台の史上最高値まで迫る勢いである。
今後、さらに高値を目指すには以下のことが必要になってくるだろう。
・9割を占めるオフィス、レジデンスの収益回復
・リッツ・カールトン京都の復調
ちなみに2021/4期の決算時点では当投資法人はオフィスとレジデンスの見通しについて以下のような見通しを立てている。
(オフィス)
・新型コロナウイルスを影響に退去したテナントはいないが、経済活動の下振れを通じて影響していると認識。
・リーシング活動は苦戦傾向で、フリーレントの付与など条件緩和を検討中
(レジデンス)
・解約数の高止まりが続いており、一進一退のマーケット状況が続く。
・シングルタイプが影響を受けているが、国内の人口動態には変化がなく、徐々に回復すると予想。
オフィスやレジデンスの安定稼働ができるか否かと、コロナ前につけた10万円台の投資口価格を突破できるのか注目していきたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。