JR九州・本決算分析!!(異端の鉄道企業)
今回は投資家タヌキの主力銘柄の一つであるJR九州について本決算の数字が出た(5/12)ので、分析するとともに、私の考えを述べていきたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
2021年度決算結果
2020年のJR九州の業績は以下の通りである。
(参考)JR九州2021年3月期の連結業績
コロナ禍での鉄道会社への厳しい逆風の中、配当は計画通り93円を維持したものの、当期純利益は上場来初の赤字になってしまった。
特に鉄道事業やホテル事業が前年比50~60%減と大きく落ち込んだ。
現在の株価もコロナ前に大きく届かず、直近のコロナの状況が悪くなっているため、株価は再び低迷している。
(参考)JR九州の5/13時点株価チャート
2021年度の業績見通し
マーケットが注目している2022年度のJR九州の業績予想であるが以下の通りで発表された。
なんとJR九州は2022年度では当期純利益の黒字化を打ち出したのである!
コロナの影響が見通せない中で、黒字化の予想を出した理由としては、ワクチンの広がりによる個人消費の緩やかな戻りがあることを挙げていた。
ただ、この予想は今の投資家にとっては楽観的にも受け取られるため、今後の決算でしっかりとした数字が確認できていくことでそれが株価につながっていくと思う。
また、今後もコロナの影響が大いにあると予想されるのに対し、高配当銘柄であるJR九州が今期さらには来期予想までも「配当93円」を維持したことは株主とっては何よりのニュースであったと思う。
タヌキコメント
私がJR九州を注目し、主力株にしている点は以下の通りである。
・他のJR各社の配当利回りが2%行かない中で、配当利回りが4%前後と高く、配当メイン投資に向いている。
・鉄道会社と言いながら、鉄道事業の売上割合が全体の25%で他に不動産事業・ホテル事業・飲食事業など事業の多角化が魅力的
・今後の九州の観光資源(特に福岡)にポテンシャルを感じている。
コロナが終息次第、JR九州の主力事業である鉄道・ホテル・飲食は自然と売上が戻ってくるだろう。
問題はそこまで経営が持つかどうかであるが、今回決算の財務諸表を見る限り、今後数年コロナの状態が続く中でキャッシュが尽きる可能性は低いと一般的には考えられる。
今後は九州各地の鉄道沿線の不動産開発や私募REIT組成を検討しており、さらなる収益向上を目指している。
(参考)JR九州今後の計画
アフターコロナが到来するのがワクワクするような銘柄であり、今後もコロナの影響を受け株価は乱高下すると思うが、楽しみにJR九州の事業をついて見守っていきたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。