アフターコロナ本命銘柄(リゾートトラスト、丸井グループ)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今週のトレード日誌では、トレード記録とともに個人的に注目しているアフターコロナ本命銘柄を2つ紹介する。
アフターコロナ本命銘柄①リゾートトラスト
リゾートトラストはコロナ禍においても他のホテル企業より業績悪化を大幅に抑えられていたため昨年から注目していた。2021/1Qから振り返っていきたい。
2021/1Q決算結果
売上収益 :37,319百万円(+59.4%)
営業利益 : 920百万円(+1,805百万円)
経常利益 :1,498百万円(+1,898百万円)
四半期純利益 :3,330百万円(+3,715百万円)
※()内前期比
前年比を大幅に超え、ホテル企業なのにもかかわらず、コロナ前の2019年の数字に迫る数字を1Qで叩き出した。まさに化物企業である。
好調な決算の理由は会員権販売の引き続きの好調さと、ホテルの復調であった。
リゾートトラストの主力事業は「会員権」「ホテル・レストラン」「メディカル」の3つがある。
リゾートトラストは主にエクシブとベイコートのホテルを運用しており、その部屋のオーナーになれる権利を「会員権」として販売している。会員権は一室を数人(エクシブでは14人)で分割して、部屋を保有できる権利となっている。
会員権は1単位数百万から数千万と富裕層向けの商品であるため、自粛&金余りの富裕層が安心安全にリゾートに宿泊できる方法として会員権の需要が増えたことや会員権の認知度が上がってきたことが大きな理由であろう。逆にコロナ禍を追い風にしたホテル企業かもしれない。
会員権以外にも横浜にカハラホテルを昨年オープンさせるなどホテル運営も主力でり、会員権事業と合わせてアフターコロナで期待が持てる銘柄である。
アフターコロナ本命銘柄②丸井グループ
丸井グループについては、個人的に良い意味で一番百貨店らしくない百貨店というかもう百貨店企業ではないと思っている。それだけ、コロナ後で飛躍する企業だと思っている。
早速直近の2021/1Q決算を振り返っていきたい。
2021/1Q決算結果
売上収益 :48,578百万円(+13.7%)
営業利益 :6,975百万円(-21.4%)
経常利益 :6,815百万円(-27.2%)
四半期純利益 :3,330百万円(+112.0%)
※()内前期比
売上収益は増加、営業利益・経常利益ともに減少で、純利益は前期比10%増と百貨店がほぼほぼ営業できなかった前年と比べてやや物足りない数字になっている。
営業利益が減少したことは、百貨店入居テナントに家賃の減額を受け入れたことに起因している。
百貨店業界の中でもいち早くフィンテック事業に注力し、エポスカードの普及にも努めた。EC化にもいち早く対応し、1Q時点ではオンラインショッピング分野は前年比26%の収益増を実現している。
(参考)丸井グループ事業領域
※丸井グループ決算資料より
アフターコロナの時代では、百貨店の売上は回復し、クレジットカード事業も経済活動の再開に伴って使用が増え成長が期待できる。アフターコロナの時代でもオンラインショッピングは定着しているため需要が落ちず、もうその基盤が同社で整っていることも力強い。
さらに同社は株主還元を積極的に行う企業で有名であり、2024年度までにに配当性向を55%まで引き上げることを目標にしている。さらに、自社株買いの実施や取締役に金融機関出身者を加え投資家との対話を重視する姿勢を見せている。
アフターコロナの世界で、丸井グループが過去最高益を達成し、同時に株価も史上最高値を記録することを期待している。
丸井グループが投資家を取締役会に迎えた理由(2ページ目) | Human Capital Online(ヒューマンキャピタル・オンライン)project.nikkeibp.co.jp
今週のトレード成績
今週の私の資産総額とトレード記録は以下の通りである。
資産総額
58,448,982円 (+1,362,473円)
(in)ラオックス200株、220円
(out)バルクHD200株(+12,600円)
今週は大幅上昇し、イマイチ方向性も分からなかったため、最小限のトレードにとどめた。
タヌキ所感
オリンピックが終わり悪材料(?)も払拭されたことから、この1ヶ月半不調であったアフターコロナ銘柄が上昇した。まだまだ、感染者数も過去最高を記録しており、自立反発であり本格的な回復はもう少し先だと思っている。
ただ、2021年1Q決算(2021/4~6)の発表が佳境を迎える中で、持株のJR九州やリゾートトラスト、RIZAP、極楽湯といったアフターコロナ銘柄が当期純利益黒字化を見せるなど、徐々にコロナでダメージを受けた企業の業績が回復してきたことは明るいニュースであった。
10月中旬には希望者全員がワクチン接種を終える状態が可能であるため、それまでに感染者数は頭打ちになるであろう。また、11月の衆議院議員選挙に向け、政府も経済ダメージを受けている産業に「Go To」のような何らかの支援策を打ってくる可能性も高い。夏枯れ相場を超え、個人的には非常に楽しみな相場を迎えると思っている。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。