タヌキれぽーと✍️

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ケネディクス商業リート決算分析!!(2021/3期)

今回はケネディクス商業リート投資法人の2021年3月期の決算について振り返っていきたい。

 

 

 

 

2021年3月期決算内容

 

ケネディクス商業リート2021年3月期決算

 

営業収益:9,495百万円(+8.9%)

経常利益:4,790百万円(+8.9%)

当期純利益:4,157百万円(+9.5%)

分配金:7,150円(+0.7%)

 

(参考)ケネディクス商業リート投資法人業績予想

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ケネディクス商業リート投資法人決算資料より抜粋

 

営業収益から当期純利益まで前期比10%近くの増加を見せ、過去最高の分配金を実現

 

好業績を実現した理由は以下の通り

 

・主要テナントである食品スーパーやホームセンター等生活必需品を扱う業種はコロナ禍においても好調であった。

・コロナ禍の影響が軽微であった上に、物件売却益及びコスト削減の効果があった。

 

 

好業績を反映するかのように投資口価格はコロナ前の水準を取り戻した。

 

 

(参考)ケネディクス商業リート投資法人直近2年チャート

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※Yahooファイナンスより

 

この回復した投資口価格を背景に4月には公募増資を実施するなど、着実な成長を見せている。 

 

 

 

タヌキ所感

 

このコロナ禍で人の流れが止まったことにより商業REITは当初ネガティブに捉えられていた。

 

しかし、ケネディクス商業に関してはスーパーやホームセンターなど生活密着型の物件が8割程度であるため、結果的にはコロナ禍の影響は軽微であった。コロナを追い風にしたのである。

 

(参考) ケネディクス商業リートの重点投資について

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ケネディクス商業リート投資法人決算資料より抜粋

 

 

さらに物件売買によって、今期に需要が加速した物流施設の取得を行い、逆に需要が下がっている都市型商業施設を売却して物件売却益を得るという物件売買を行なった。

 

私はコロナ禍の1年で最も成長したREITの1つだと思っている。

 

今後のケネディクス商業リートの注目点は以下の通りである。

 

・コロナ禍からアフターコロナへの移行でで生活構造も変化する中、それに生活密着型リートが適合できるかどうか。

・Eコマース普及の脅威に対抗できるか。

 

Eコマース普及の脅威に関しては、近年の物流施設の積極的な取得によりカバレッジできていると思う。

 

今、勢いのあるREITだけに今後も期待している。

 

 

※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。