大和証券リビング決算分析!!(2021年3月期)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回は昨年合併を経て誕生した住宅・ヘルスケアREITである大和証券リビング投資法人について直近発表された決算を分析していく。
大和証券リビング投資法人2021年3月期決算
今期の決算内容は次の通りだ。
営業収益:10,487百万円(-10.0%)
当期純利益:4,457百万円(-27.3%)
分配金:2,160円(-1.4%)
※ ()内前期比
分配金をはじめ、各指標が前期より減少しているが、その理由については
・前期の物件売却益今期減少したことで売り上げの減少があった。
・前期で発生した合併に係る負ののれんが今期はなかったため、当期純利益が減少した。
ことが主である。
合併期の前期よりも指標自体は下回ったが、保有物件の運用状況は悪くない内容だと感じた。下の今期の賃料動向を考察する。
(参考)大和証券リビング2021年3月期賃料動向
全てのエリアで賃料上昇があり、全体では+1.9%である。
特に、都心の賃料上昇が+2.8%であることは特筆すべき点で、他の住宅REITが東京都心エリアで苦戦する中、上昇したのは意外であった。
この運用状況からは今後も永続的な成長を期待できる。
タヌキ所感
大和証券リビングは昨年4月の日本賃貸住宅投資法人と日本ヘルスケア投資法人の合併を経て生まれ変わったとの印象を受けている。
前身の日本賃貸住宅は築年数も古く、どちらかと言えば良い印象を受けない賃貸住宅を多く持っていた。
しかし、合併により今後も成長が見込めるヘルスケア施設をポートフォリオに大きく加えたことや積極的な物件売買により、古い物件を売り、築年が浅い物件の取得を積極的に行なっている。
今期と来期でも計13物件を取得するなど資産取得ペースをあげている。
(参考) 大和証券リビングの新規取得物件
最後に直近投資口価格の確認だ。
(参考) 大和証券リビング1年チャート
※Yahooファイナンスより(5/21時点)
投資口価格は上場来高値を更新しており、非常に好調である。配当利回りも3.85%と従来4%中盤だったので直近は買われている傾向にある。
合併から1年...生まれ変わった大和証券リビングに今後も注目だ!!
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。