タメニー2021年決算分析 ~タヌキ企業分析~
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回はタヌキが注目しているアフターコロナ銘柄の1つの「タメニー(銘柄コード:6181)」
についての企業紹介と2021年3月の決算分析を行なっていく!
タメニーについて
早速であるが、タメニーの事業は以下の3つである。
・婚活
・カジュアルウエディング
・ライフスタイル
婚活事業では結婚相談所の運営や婚活パーティーを取り仕切っている。
カジュアルウエディングは、結婚式の運営や結婚式の2次会をアプリで管理する「スマ婚」を運営している。コロナ直前までは、この事業が急伸していた。
ライフスタイルでは保険代理店や住宅情報サービスなどを取り扱っている。
創業から2020年3月まで業績は右肩上がりで推移していた。
(タメニー業績推移)
特にカジュアルウェディングへの参入で2020年は売上が急伸した。
そして、これから事業拡大という時にコロナ禍に突入してしまった。。
「婚活」と「結婚式」という2大事業は人が集まることを前提としているため、事業の大きな妨げになることは避けれず、大きな打撃を受けた。
そして、売上が落ちたことで前年から債務超過に陥っており、今では経営に対し、東証から継続疑義をかけられている。
ちなみに株主優待は豊富で、婚活や結婚式を考えている人にはうってつけの内容になっている!!
※Yahooファイナンスより抜粋
ただ、債務超過の会社であるため廃止になる可能性も高い...
2021年3月本決算分析
5/14に決算発表を振り返っていきたい。
(参考)タメニー2021年3月期連結業績
売上高半減、営業利益と経常利益、当期純利益はいずれも前年比から大きくマイナス...
すこぶる悪い決算となった。
大減益の理由は、結婚相談所と婚活パーディー、スマ婚のコロナによるキャンセルや新規入会数減少が響いているよう。
今年度、コスト削減とコロナが継続しても耐えれる事業作りを目指し、純利益黒字化の予想を出している。しかし、私は投資家向けに超楽観的に見通しを立てており、今年いっぱいまでコロナは続きそうなので、純利益黒字化はどう見ても難しいと思っている。
それでも私がこの会社に投資している理由は、コロナが過ぎたあと、婚活及び結婚式需要は反動で上げるだろうし、この会社の日本の婚活・結婚式でのプレゼンツの高まりに期待しているからである。
もちろん倒産も考慮しているし、逆に倒産さえ逃れれば復活してくれると思っている。
新株予約権とは?
タメニーは5/14の決算発表と同時に第三者割当による新株予約権発行の発表をした。
(参考)タメニー新株予約権の概要
<詳細内容>
発行数(500万株) 発行価格(24円) 行使価格(132円) 下限行使価格(71円 ) 希薄化(29.78%)
株主であるか否かを問わず、特定の第三者に新株を引き受ける権利を付与して、新株を引き受けさせる増資
つまり、新しい株を発行し、特定の人たちにそれを買ってもらう(その価格は現状の株価より低いことが多い。)ことで資金調達する方法である。
会社の時価総額は変わらず、株数が増加するため、既存の株主にとっては株式の価値が下がるため悪いことしかない...
タメニーは債務超過の状態にあり、下手すれば倒産の可能性も大いにあるため、新株予約権を発行し、借入金の返済に当てることで経営を立て直そうとしている。
(参考)タメニーの財務方針
新株予約権の発行により、既存の株主には希薄化により損失を与える...
今回の事案では、既存の株主は新株予約権の発行をコロナ禍を乗り越え経営を継続させるのに必要なものなのだと正当性を理解できればホールドし続け、それができなければ売るという選択に迫られるのだ。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。