タカラレーベン決算分析!!(2021/3期)
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回は高配当株価業界の中でも有名なタカラレーベンについて直近の2021/3期の決算について分析していく。
2021/3期決算内容
売上高:148,397百万円(-11.9%)
営業利益:10,789百万円(-9.3%)
経常利益:9,933百万円(-11.3%)
当期純利益:4,693百万円(-12.5%)
※ ()内前年度比
いずれの指標も前期比から-10%と芳しくない決算となった。
配当金については、予想より2円増加したものの、前期から5円の減配。
(参考)タカラレーベン「配当金の推移」
次年度も配当金を据え置いたことは高配当株投資家にとっては少しガッカリだろう。
10%の減益となった主因は以下の通りである。
・主力の不動産販売事業や不動産賃貸事業が前年度から悪化した。(緊急事態宣言等でマンションギャラリーを開けなかったことなどが、原因か)
・発電事業の売電収入が大幅の35%減
・保有のホテルアセットをレジデンスへ用途変更する際に特損を計上。
個人的にはコロナ禍で全国的にマンションの需要が増していることで、野村不動産やタマホームなどのマンション開発をメインに手がける不動産会社が好調な決算を出しているのに対して、タカラレーベンが前期から減益したことは個人的には物足りない内容になった。
株価について
直近の株価について見ていく。この1年は300~400のレンジで推移している。コロナ前は500を越える時もあったため、まだ回復していると言えない。
(参考)タカラレーベン1年チャート
※Yahooファイナンスより(5/24現在)
配当利回り:3.89%
PER:8.15
PBR:0.72
PERとPBRから見ると株価に割安感がある。
ちなみに高い分配金に加え、お米券の株主優待もあることから株主還元には積極的な会社と言えよう。
タヌキ所感
正直、タカラレーベン2021/3期の決算については良くなかったと思うが、今後タカラレーベンが成長を続けるには、
「フロービジネスからストックビジネスへ転換できるか?」
が鍵になってくると思う。
今後、新築マンション業界は金利上昇のリスク・日本の人口減少などの問題に直面し、未来はそう明るくはないと考える。
タカラレーベンのメインは新築分譲マンション事業であり、他の事業へシフトするか或いは多角化を進める必要があると個人的には感じた。
タカラレーベンは主力事業の一つに流動化事業を掲げており、傘下にはタカラレーベンインフラ投資法人・タカラレーベン投資法人・私募ファンドを抱える。
(参考)タカラレーベン「資産運用規模について」
中期的には現状の倍の3,000億円の運用目標があり、今後その達成に近づいていけるか注目していきたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
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