Casa徹底分析!!
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回はCasa(東証1部、銘柄コード7196)について分析する!!
Casaについて
Casaと聞くと、昨年の12月に文春に取り上げられたパワハラ疑惑で有名であろう。
一体何の会社かというと、家賃債務補償会社である。
(参考)家賃債務保証について
「家賃債務保証」とは、賃貸住宅で入居者がオーナーと賃貸借契約を結ぶにあたって、保証人を設定する際に、保証人の代わりを果たすことをいう。
タヌキ自身、家賃債務保証の事業環境は今後もとても良いと思ってる。理由は以下の通りだ。
・近年、東京都で賃貸住宅を契約する際には、家賃債務保証が必須になっている。
・高齢化社会の到来で、高齢の親が保証人として立てられなくなるため、代わりに保証会社を利用するケースが増えてくる。
その家賃債務保証会社の中でも、CasaはDXの推進を積極的に押し進め業界のリーディングカンパニーとして期待されていた。
そんな中で、宮地社長のパワハラ疑惑が起こり会社の評判が下がってしまった。
疑惑についてはCasaからプレスリリースがあり、宮地社長の落ち度は少なかったとして、一旦解決(?)している。
2022年第1四半期期決算内容
Casaは1月末に本決算を締めるため、6/8には第1四半期の決算発表があった。
営業収益:2,657百万円(+6.2%)
営業利益:134百万円(+210百万円)
経常利益:161百万円(+228百万円)
当期純利益:94百万円(+164百万円)
※ ()内前年度比
社長のパワハラ問題の報道があった後の四半期決算であったため、その影響を見極める上で重要な決算であった。
しかし、そんな心配をよそに前期で赤字だった純利益も今期では黒字転換と数字上は良好な決算であった。
好調な決算の理由は以下のとおりだ。
・緊急事態宣言下でも家賃回収率の改善が見られた。
・主力商品である「家主ダイレクト」の契約数の増加。
社長のパワハラ問題が浮上しても、事業自体に問題はなさそうな決算であった。
株価分析及び今後について
最後に直近株価を分析する。
(参考)Casa2年チャート
※Yahooファイナンスより
配当金利回り:3.12% (+7月クオカード優待)
時価総額:10,639百万円
PER:19.78
PBR:1.50
※6/9 15:00現在
市場も家賃債務保証サービスには期待しており昨年12月には1,400円を超える株価であったものの、文春砲によって株価は下落を続け、半年経過した現在でも低位に沈んでいる。
今後、株価の復活には以下のことが必要だと考える。
・疑惑を解消し、企業信頼を取り戻していく。
・家賃債務保証の業界でのシェアを着実に高めていく。
マクロ環境は今後も良好であるため、しっかりと疑惑をはらし、復活に期待したい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。