タヌキれぽーと✍️

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ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)徹底分析!!

※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。

 

今回はジャパンインベストメントアドバイザーズ、略してJIA(東証1部、銘柄コード7172)について分析する!!

 

 

 

JIAについて

JIAのイメージとして、個人投資家からは「株主優待がすごい」や「中配当銘柄」であるといった投資家還元が比較的積極的な企業として認知されており、実際に何の事業を行っているか知られていない。

 

JIAとは一言で言えば、

 

投資家に独自性のある金融商品を組成・販売するオペレーティングリース事業を提案している。

 

オペレーティングリース・・・装置の持つリース期間満了時点の価値( 残存価値)に着目し、物件代金からその価値を差し引いた部分のみをリース料としてお支払いいただく仕組み。

 

事業のメインは航空機を中心とした、船舶、海運コンテナのオペレーティングリース事業である。

 

そのため、アフターコロナ銘柄の1つと言えよう。

 

ちなみに、株主優待は下記の通りであり、2年以上保有になればQUOカードが5,000円もらえるというなかなかの優秀な株主優待銘柄である。

 

 

(参考)JIA株主優待内容

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※JIA決算資料より抜粋

 

ただし、ここ1年の動きで多いが外国人投資家の株主優待への批判や業績悪化から株主優待を廃止する企業も増えているため、リスクの1つには入れておく必要がある。

 

 

直近2021年度第2四半期決算分析

 

JIAの直近2021年度第2四半期決算結果は以下の通りである。

 

売上高:5,437百万円(-25.0%)

営業利益:1,982百万円(-55.3%)

経常利益:2,405百万円(-39.6%)

当期純利益:1,387百万円(-48.8%)

※ ()内前年度比

 

すべからく前年同期比から大きくマイナスになっており、当期純利益に関しては半減している。

 

業績が芳しくなかった理由としては、主力のオペレーティングリース事業がコロナ禍で低迷したことが最大の理由である。

 

 

(参考)JIA2021年度第2四半期事業別売上

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※JIA決算資料より

 

事業セグメントを見ていてもオペレーティングリース事業の比率がかなり高いため、今後の動向についてもそれに左右されるであろう。

 

 

 

株価分析及び今後について

 

最後にJIAの直近の株価について分析していく。

 

(参考)上場来チャート

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時価総額:42,630百万円

配当利回り:2.30%

PER:14.91倍

PBR:1.05倍

※2021年9月7日現在

 

株価についてはコロナショックで一度466円まで急激に下落した後、回復し直近1年は1200~1700円とボラティリティが高い推移となっている。

 

一度、インバウンドによる航空機需要増大の影響を受け、業績への期待から2017年には6,360円をつけた。しかし、そこからは下落トレンドが数年にわたって続いている...

 

同社は2020~2021年をコロナ禍における最悪の事態を想定した守りの年であると位置付けている。そして、アフターコロナ時代では高成長モデルを回帰を目指している。

 

JIAはアヒターコロナ銘柄の1つであるため、コロナ後は業績はじっくりと回復していくであろう。しかし、アフターコロナの時代はコロナ前のマーケットとは異なるため、しっかりとビジネスモデルを適応できるかが鍵になってくるだろう。(これはどの会社にも言えることだが...)

 

 

 

※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。