ヤマダHD徹底分析(2021/3期決算)‼️
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
今回は日本を代表する家電量販店・ヤマダHDに関する分析である。
コロナ禍で好調だった家電流通業界の恩恵を受けた同社の決算には非常に注目である。
2021/3期決算分析
早速、ヤマダホールディングスの直近の2021/3の決算を分析する。
売上高:1,752,506百万円(+8.7%)
営業利益:92,078百万円(+140.2%)
経常利益:98,875百万円(+114.6%)
当期純利益:51,798百万円(+110.5%)
※ ()内前年度比
見ての通り、営業利益から当期純利益までが倍増するという超絶良好決算である。
分配金も10円から18円への増配になった。
決算好調の理由は以下の通りである。
・郊外店舗の来客数増加、Eコマース需要の増加
・「企業体質強化経営計画改革」による売り上げ総利益向上及び販管費削減
・商圏に合わせた売り場構成の最適化
以上から巣ごもり消費を追い風にヤマダHDの企業努力もあり今回の好決算を作り出せたことが読み取れる。
次に直近の株価を確認する。
(参考)ヤマダHD3年チャート
※Yahooファイナンスより
配当金利回り:3.4%
時価総額:519,043百万円
PER:8.46
PBR:0.68
※5月28日現在
決算が昨年と比較しても良好なのにもかかわらず、株価推移のレンジは昨年と同程度である。PER・PBRともに割安であることからもう少しバリュエーションが見直されてもいいとは思っている。
優待改悪の件
決算は良好であったが個人投資家として気になるのが、株主優待の改悪である。
(参考)ヤマダHD株式優待改悪の内容
※ヤマダHDプレスリリース資料より抜粋
今回ヤマダHDは500株未満の株主優待券の金額を半減させた。
ヤマダHDは株主優待銘柄としても知られているため、このプレスリリースにはがっかりした投資家も多いであろう。(私もそのうちの一人である。)
しかし、優待改悪後も100株保有株主にとってみれば、「配当+優待」で6%近い利回りであるため、十分に旨味はある銘柄だと思っている。
今後、優待改悪の代わりに配当など別の面で株主還元を行うことを期待する。
タヌキ総括
2021/3期決算が良好だったヤマダHDが今後も好業績を残し、株価を上昇基調にさせるには次のことが大事になってくる。
・買収した大塚家具をもとに展開する家具と家電の一体販売の成功
・都心の店舗の集約化による経営効率化
上の2つの策はいずれもヤマダ電機にとって思い切った戦略であり、多くの投資家も着目している。
コロナ禍の家電業界好調の恩恵を受けた今年からこの好業績を続け、配当増配を続けることで、高配当株としてのプレゼンスを高めていって欲しい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。