タヌキ資産運用戦略~コロナ復興VS金融緩和バブル~(2021年1月版)
2021年に入り、1月も終盤にきた。相変わらずマーケットはコロナに左右される相場である。
私は普段、不動産研究がメインであるが、個人投資家としても活動しているため、本記事では相場観について書かせていただく。
話すトピックについては以下の通りである。
・金融緩和バブル?
・コロナ復興銘柄を狙う
・オフィスについての考え
※本記事は特定の銘柄を推奨するものでなく、あくまで紹介するものであり、個々人の投資について責任を負うことはできかねます。
※本記事の著作権は投資家タヌキに帰属します。
昨年から続いている金融緩和から発生しているバブルは今年に入っても止まることを知らず、日経平均は28,000円後半を推移し、30,000円台も視野に入れ始めている。
この株価の急上昇が一体バブルなのかどうか、ファンダはどこなのか、活発に議論が行われている。
個人的な意見としては、金融緩和によってもたらさたバブルであるため、株価には妥当性があると思うが、下がり続ける相場もなければ、上がり続ける相場もないため、今年のどこかで調整する局面は出てくると思っている。投資家としては、いずれ調整する局面を意識しながら投資戦略を練る必要があるだろう。
現在、株が上がりきっている中で注目すべきセクターは、やはり
"コロナ復興銘柄”
だ。私はマーケットの専門で感染症の専門家でもなんでもないが、この2度目の緊急事態宣言がコロナに対する最後の山場であると思っている。
緊急事態宣言下、1日あたり2500人まで増えた東京の感染者数もピークアウトの兆しを見せている。もともと、インフルエンザ感染者数のピークも毎年1〜2月の寒く乾燥する時期にあるため、この時期が感染症が広がりやすい。さらにワクチンが普及し始めるというニュースが連日流れるなどワクチンへの期待も持てる。
コロナから徐々に解き放たれるにあたって、復興してくるセクターがある。
特にそれは、
"旅行、外食、小売り、運輸、ブライダル"
など人の動きが制限されることによりダメージを受けてきたセクターである。
これらのセクターに属する銘柄にはJRや青山商事など、コロナによって大ダメージを受け、
株価が低迷している企業が多い。
私の今月からの投資戦略としては、去年までグロースで利益が出た資金を上記の"コロナ復興銘柄"に移動することである。
また、外食株ではDDホールディングスやSFPホールディングス、小売株ではAOKIホールディングスや百貨店株など株主優待が充実している企業も多い。その企業に多く投資して、コロナ後に桐谷さんのような株主優待生活を送るのも良いであろう。
コロナからの復興により、コロナ前と変わるセクターと変わらないセクターがあると思う。
その中で、私がリスクを感じているのは"オフィス"である。
昨年の総括noteでも話した通り、オフィスについては全く先が読めない。
J-REIT行く年来る年(2020年総括&2021年展望)
↓↓↓
https://note.com/investor_tanuki0/n/n25372f2337a2
その中で、私はオフィス市況の回復にニュートラル(中立)の立場であったが、今週それが
ネガティブに変わった。
きっかけは、今週の電通の自社オフィスの売却、伊藤忠の神谷町新オフィス移転の取りやめである。
日本を代表する会社がこのように、オフィス戦略を見直しているのは、大企業の人事総務がオフィスに対する床面積を削減させているように私は捉えた。
2023年にはオフィスの大規模供給も予測されるため、オフィスに対する見通しは慎重にいくべきであろう。
今後も先の見えないマーケットは続くが、自らの頭で考え、頑張って乗り越えて行こう。