T.S.I~たぬき新規カバレッジ銘柄~
T.S.I
(銘柄コード:7362)
企業概要
関西圏内を中心に訪問介護・サービス付き高齢者住宅・居宅介護支援を行う会社である。
3/19に東証マザーズに上場し、創業は2010年と若めの企業である。
サービス付高齢者住宅（通称・サ高住）の運用がメインの事業ということで、この高齢者時代の中、注目を集めるIPOであった。
関西を基盤にしている会社であるが、上場を機に今後は関東にも積極的に進出する。
（参考）T.S.I株価チャート
※Yahooファイナンスより
T.S.Iの公募価格は1株2,000円で初値は4,000円を超えた。初値の後は値下げが止まらず、現在は公募価格にまで落ち込みそうな勢いである。
安定化まではしばらく時間がかかりそうだ。
事業構造
※T.S.Iプレスリリースより抜粋
現在、T.S.Iはサ高住を24棟746戸運用している。
運用形態はサブリースと自社借上型の2種類だ。
（サブリースとは？）一括借り上げ、家賃保証制度のこと。不動産会社が貸主から賃貸物件を一括で借り上げ、入居者に転貸する賃貸形態
つまり、自身がオーナーになってサ高住を運営するのでなく、投資家にオーナーになってもらいサ高住を運営する事業である。
表面利回りは8〜10%ということで投資家にとっては旨みがある投資案件になっている。
適切な賃料設定のための初期費用の抑制と入居率の高い安定を主眼に置いている。
同社の経営の特徴の一つがドミナント戦略である。
（ドミナント戦略）チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略。コンビニエンスストアで多用される。
1棟目は自社から開発し、開業後に地域の地主や投資家に見てもらい、2棟目、3棟目につなげていく地域密着の戦略をとっている。
今後
今後の同社の動向について分析していきたい。
(参考)T.S.I直近経営指標
売上は年々増加しており、上場前から経営は順調だ。今後の鍵は関東で基盤を固め、棟数を増やしていけるかどうかである。
アメリカでの高齢者施設の充実度に感動し、起業を決意したという北山社長。
今後の日本でのサービス付高齢者住宅施設の業界を盛り上がるとともに、IPOをしたばかりの株価にも着目していきたい。
※本記事は情報提供を主たる目的としたものであり、投資手法を紹介したり特定の銘柄を推奨するものではありません。個々人の投資に関しての責任は一切取りかねますのでご留意ください。
